著作権・肖像権について
1.著作権って?
著作権とは、人が絵を描いたり、音楽を作ったり、本を書いたりした時、その人が特別な権利を持つことです。他の人がその作品を使うとき、その人(著作権者)の許可が必要となります。

2.著作権侵害って?
著作権侵害とは、著作権者の許可を得ずに、その人が作った絵や音楽などを勝手に使ったり、コピーしたりすることです。例えば、友達の絵をコピーして、それを自分の絵だと言ったり、売ったりすることは著作権侵害に当たります。

3.肖像権って?
肖像権は自分の写真や顔を使われたり、広告に出されたりすることに制限をかける権利。

4.肖像権侵害って?
肖像権侵害とは、誰かの写真や顔を、その人の許可なしに広告や宣伝、グッズ作成等に使用することです。例えば本人の許可なく、友人の写真を元にグッズ作成をしたり、宣伝に使うことは著作権侵害に当たります。

より詳細な説明は↓から
【著作権と肖像権の説明とリスク】
著作権とは、作品を創り出した者がその作品の利用について独占的に管理できる法的な権利です。これは創作物、例えば文章、音楽、イラスト、写真など、原作者の思考や感情が形となったもの全てに適用されます。著作権は作品が創られた瞬間に自動的に発生します。そのため、特別な登録や手続きを必要としないのが特徴です。
一方、肖像権とは、人物の顔や特徴、体型などを描写した作品、特に一定の知名度を持つ人物が自分の顔写真やイメージを無断で利用されない権利です。
特に商用目的で利用する場合は、その人物の許可が必要です。 これらの権利を侵害すると、法律により罰せられる可能性があります。損害賠償請求、罰金、場合によっては刑事罰も含まれます。また、侵害行為者だけでなく、侵害作品を使用した者も共同侵害者となり得るため、法的リスクは大きいです。
近年、インターネット上のコンテンツの急増により、著作物の判断が一層難しくなっています。既存の著作物を無断で使用した新たな作品が生まれたり、著作物の一部を引用したりするケースも増えています。
それらの著作物を扱う際には著作権法に詳しくなければならず、それが全てのデータについて著作権や肖像権の侵害がないことを確認することは困難です。 そこで、当社では提供される全てのデータについて、著作権や肖像権を侵害していないことをお客様に自己申告していただき、その証明として代理店様を通じて同意書を頂戴しております。これにより、お客様自身が提供するデータに対する責任を持つという明確な意識を持つことが期待されます。
しかし、この同意書に署名したお客様が、実際には著作権や肖像権を侵害しているデータを提供した場合、その全ての法的責任はお客様にあります。当社はそのような場合、製造・販売を停止し、既に販売済みの製品については回収を行う等、法律に基づく適切な対応を取らざるを得ません。 それだけでなく、そのような事態が発生した場合、それにより生じた全ての損害は、侵害を行ったお客様に求められます。これは、製品の製造・販売の停止による損失、製品の回収・廃棄にかかる費用、そして最も重要なのは、当社や代理店様のブランドイメージや信用に対する損害です。
これらの損害は金銭的な補填だけでなく、時間と労力をかけて修復しなければならないものです。 したがって、代理店様におかれましても、お客様からデータを受け取る際、著作権や肖像権の侵害がないことを確認し、またお客様に同意書を提出していただくよう強くお願い申し上げます。これにより、代理店様自身も法的なリスクを避け、お客様も自身が提供するデータに対する責任を明確に認識することが可能となります。 そして、万一代理店様が著作権や肖像権の侵害が疑われるデータを提供した場合、それが発覚した時点で当社は該当商品の製造・販売を停止し、販売済みの製品についても回収する等の対応を余儀なくされます。
その結果、代理店様との取引停止も含めた一切の対応を検討させていただくこととなります。 著作権と肖像権についての理解と適切な管理は、私たち全員にとって重要な課題となります。お客様自身の自己申告と、それを証明する同意書の管理は非常に重要となります。これらの権利を尊重し、法的な問題を未然に防ぐことで、安心してビジネスを続けられる環境を維持していきましょう。これは、当社だけでなく代理店様、そしてお客様全てが一緒になって取り組むべき課題です。 私たちは、著作権と肖像権についての教育を継続的に行い、その理解を深める努力を続けます。また、同意書の重要性とその管理についても、代理店様とともに協力しながら進めていきます。私たち全員が正しい知識を持つことで、法的なトラブルを防ぎ、安全なビジネス環境を守ることができます。 最後に、私たちは一緒に著作権と肖像権の尊重を社会全体に広める役割を果たしましょう。私たちのビジネスが、クリエイティブな表現とその創作者の権利を尊重する社会を推進する一翼を担うことを強く信じています。 私たちとともに、安全で公正なビジネス環境の維持にご協力いただきますよう、心よりお願い申し上げます。
【著作権侵害の恐れのある行為】
・他のアーティストやイラストレーターが制作した作品を模倣したり、その要素を含んだりする。
・著作権が切れていない古いイラストを使用する。
・著作権が切れている古いイラストを使用していると主張しているが、実際にはそうでない場合。
・他人が制作したイラストを無断でコピーしたり、改変したり、使用したりする。
・イラストの使用許諾を受けていない場合、著作権者の許可なしにイラストを使用する。
・イラストを制作したとしても、オリジナルの著作権が他人にある場合、そのイラストを使用することは著作権侵害になる可能性がある。
・他人の写真や画像を使用し、それを元にイラストを制作する場合、著作権侵害になる可能性がある。
製作を受けるか受けないかの判断材料
●ディズニーランドで人物とミッキーが写っている写真を使ってアクリルスタンド製作の依頼があり、製造元がお金を受け取り製作販売した場合著作権の侵害に当たるのか? →ディズニーのキャラクター、ミッキーマウスの像はディズニーの著作物であり、その無断使用は著作権侵害となります。ミッキーマウスの画像を含むアクリルスタンドの製作・販売を行う場合も、ディズニーからの許可が必要となります。 したがって、依頼者がディズニーからミッキーマウスの画像を使用する許可を得ており、かつ写真に写っている人物からその写真を商用利用する許可を得ている場合にのみ、問題なくアクリルスタンドの製作販売が可能となります。許可がない場合、それは著作権および肖像権の侵害となります。
●イラストの個人利用の許可を頂いているお客様から著作物を使ってアクリルスタンドの製作依頼が入った。 お客様が個人用に利用するため数個のグッズの製作をして代金を頂いた場合は著作権の侵害をしているのか?
→許可を得た著作物を個人利用するために数個のグッズを製作し、代金を頂くことは、著作権の侵害には当たりません。 ただし、許可を得た利用範囲を超える行為を行った場合は著作権の侵害となります。例えば、許可を得た利用範囲を超えて商品を販売する場合、または、許可を得た著作物を改変して使用する場合は著作権侵害となります。
●著作権侵害しているデータを使ってグッズを作成しお客様にプレゼントした場合
→著作権とは、他人が許可なく著作物をコピーしたり、公に表示したりすることを制限する法的権利です。あなたが作成したグッズが他人の著作物を含んでいる場合、その著作物の著作権を侵害している可能性があります。 個人的な利用やプレゼントとして提供する場合でも、著作権を侵害する可能性があります。たとえば、著作権法では、著作物をコピーし、それをプレゼントとして提供することも一般的には著作権侵害と見なされます。この場合、それが無料であるかどうかは関係ありません。
●侵害している可能性の高いイラストですが個人使用だから作成してほしいと頼まれた場合
→著作権保護されたイメージを複製する行為自体が、著作権法に違反する可能性があるため、制作を請け負うことは絶対にしないでください。著作権侵害を避ける最善の方法は、使用を検討しているキャラクターの著作権者から明確な許可を得ることです。